天井の高さ

明治35年。医学士 三島通良 は、教室のCO2 濃度の測定結果から、
天井高さ3m以上という結論を、校舎衛生上の利害調査報告にまとめました。
当時の教室は、畳1帖に生徒が2名、その定員は80名という混み具合。

100年が経過し、クラス定員は30名になろうとしている現在、
建築基準法の「教室の天井高さ3m以上」が、やっと撤廃されました。
写真は、横浜女学院の縁側と教室。
今だったら、それぞれの天井高を交換してあげたい、という事例。

そもそも部屋の天井高、どのように決めているかといえば、
1.目の高さ(ユカ座=70cm イス座=110cm タチ=150cm)+140cm をベースに、
2.何かに集中したい部屋、篭(こも)りたい場所は、低く押さえ、
3.くつろぎたい場所、廊下などの動線、窓辺の中間領域は、高く解放、

目的や居心地にあわせて、場所ごとに調整するのが本来の考え方です。


天井高

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