ずいぶんと遅れて「被災地」へ。 松島を見るのは初めて。

日頃の業務で、さまざまな種類の安全率に関わっているせいか、
防波堤の高さや、高台への居住移転など、自分はどうしても理系的。

ところが、地元の人のほとんどは、慣習や信仰に根付く文系的思考。
「本当の安全率は、各自の心の中にあり。」 と 始まり、
油断して逃げなかったり、自宅に物を取りに帰ってしまった人が、
「やはり、いけなかったんだよな~」 という 体験談に終始。

1000年に一度の災害に、物質的な損失を嘆く人は、すでに少なく
これからも海のそばで暮らしたいという人の、実に多いこと。

これから改定されるであろう、工学的な安全率や指針が、
脈絡と続いていた海辺の暮らしを、窮屈にしないように‥。 と願うばかり。

松島

心の中の安全率

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