理由を知ろう

最近、住宅の床が高くなってきています。お気づきでしょうか。
原因は性能保証制度。マニュアルに書かれている基礎高40cmの標準図が発端。
安全協会の審査担当によれば、
大抵の設計士さんは、基礎の鉄筋まで設計してくれませんので、
この見本通りに書いてくれれば、とにかくOKとして書類を処理してます。

建築基準法の、地上部分の立ち上がり≧30cm ‥主筋≧12φ‥も、同様。
住宅設計に基礎の計算を含めると、建築士のほとんどがお手上げ状態。
そこで救済措置として、大抵は通用する「お手本」を法文化したというわけ。
「基礎高が30cm未満だから欠陥住宅です。」と断じてしまう建築士もいますが、
その30cm に工学的な裏づけはない。というのが、恥ずかしながら本当の話。

バリアフリーの時代に、床はどんどん高くなっていく、という この矛盾。
面倒がらずに基礎もきちんと設計すれば、床はもっと低くできるのでした。

基礎高

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