一体増築のメリット  
 
使用中の建物に、一部屋だけ付け加えたい、というケースは多い。
しかし、その場合には「既存遡及(そきゅう)」という高いハードルが‥。
ついでに母体も現行法に適合させよ。というウソのようなホントが建築基準法。
 
構造の接続にアンカーは使えないし、鋼材の種類だって昔と違う。
さらに、旧「乙種防火戸」が、現行の「防火設備」であることを示せ、など
次から次へとチェック項目は広がっていき、
大抵は設計者も面倒になって、「別棟」増築という安易な道へ‥。
 
しかし、確認済証や検査済証がない場合、これはチャンスかも。
簡単な計測で認められる部分は意外に多く、
新しく検査済証がおりれば、建物全体に法的な市民権がプレゼント。
まるでファイルの上書きのようだが、千載一遇の復活戦ともいえる。

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