聖書とワインと椅子
教会の椅子といえば、左右対称に並ぶ「長いす」が一般的。
これが、だんだん数が増え、床一面を覆うようになると、
教会らしさを演出する主役クラスになるので、デザインは重要。
今回は、礼拝室を多目的に使いたいという要求から、椅子は一人用。
持ち運べる軽さとスタッキング機能が求められた結果です。
でも、長いすのイメージは崩したくない、という意見も根強く、
結果、並べたときに連続感が出るよう、背面の広いタイプを採用。
さらに、聖書を乗せる台を座面に仕込みます。
ワイン杯の差込み孔が、引き手として使えることがわかり、
何だか、とてもシンプルなデザインに落ち着きました。